発達障害を持つ子への保育・子育て支援

湯汲英史 編著、久保 真里子・安江 奈月 著

ことばが遅れている、ルールを守れないなど、
発達障害のある子の理解・対応に悩む保育者、家族必携の書


仕様 A5判 144ページ
定価 :2,200円(10%税込)
発行 明治図書



目次
はじめに
第1章 気になる子と受け入れのポイント 
 1.発達障害を持つ子の増加とその原因  
 2.発達障害を持つ子の受け入れにあたって 
  (1)必要な発達の評価  
  (2)評価には限界がある  
 3.できないのは障害?それとも未熟?  
  (1)別の手立てを考えたい  
  (2)理解力とは違うものがある  
 4.大切なのはチームワーク  
  (1)同じ価値判断で指導する   
  (2)子どもの姿を違った目で見る  
 5.保護者との協力  
 6.専門機関との連携  
 コラム1 「困った親」と育児支援  
第2章 発達障害とその姿   
 1.ことばの理解  
 (1)ことばの理解と4つの段階  
(2)一度に記憶できることばの数  
(3)電車はわかるが「乗り物」はわからない  
 2.ことばでの表現  
  (1)ものを、ひとを発見する  
  (2)動作で示す
  (3)知らないことばを聞くとまねする  
  (4)ことばを確認する   
  (5)理由をいえない子どもたち  
  (6)理由をいえない子への説明   
  (7)なぜ理由がいえないのか   
 3.社会性の発達と判断基準  
   ・.取るー取られる
   ・.いいよーいや  
   ・.好きー嫌い  
   ・.勝ちー負け/上手ー下手  
   ・.善いー悪い 
  コラム2 人との関わりが不器用な子ども
第3章 さまざまな発達障害とその特徴   
  1.知的障害
   (1)知的障害の定義と判定の難しさ  
   (2)障害の程度による区分      
  2.自閉症障害   
   (1)自閉症障害とその判定基準  
   (2)強い再現欲求
  3.注意欠陥・多動性障害(ADHD)
   (1)多動性・・・・・落ち着かない
   (2)注意の転導性・・・・興味の対象が変わりやすい
   (3)衝動性・・・・・突発的に行動する   
   (4)その他の特徴
   (5)ADHDの子は本当にいる?
  4.学習障害(LD)  
  5.発達性強調運動障害  
  コラム3 気持ちが伝わりにくい
第4章 あなたの保育・子育て相談室・・・・Q&A30  
  1 偏食を直したい  
  2 ほかの子の物を取ってしまう  
  3 単語がいえるようにしたい  
  4 こだわりについて  
  5 いっしょにあそべない  
  6 泣いて騒ぐ  
  7 あそびが続かない  
  8 肥満と排泄の自立  
  9 一番にならないと騒ぐ  
 10 運動機能を高めたい  
 11 動き回る子  
 12 絵が描けない  
 13 話せない子への伝達の仕方  
 14 母親の叱り方  
 15 場面の変化に応じない  
 16 反抗挑戦的である  
 17 人の邪魔をする  
 18 昼寝をしない  
 19 睡眠時間が不安定  
 20 乱暴する  
 21 文字や時計にこだわる  
 22 ほかの子を噛む   
 23 ほかの子を罵倒する  
 24 ルールがわからない  
 25 すねる   
 26 自分の世界にいる  
 27 自分から表現できるようにしたい
 28 進学のこと  
 29 ほかの子が世話をやきすぎる
 30 障害の説明の仕方   
第5章 医療機関におけるスピーチセラピー   
 1.言語聴覚士と子どもたちとの出会い
 2.子どもの発達を知る検査  
  (1)お口の中の検査  
  (2)聞こえの検査  
  (3)発達の検査  
  (4)言語発達の検査 7
  (5)発音の検査  
 3.スピーチセラピー(言語聴覚療法)の実際  
 4.保育園、幼稚園、学校との連携  
 5.子どもたちの未来と私たちの役割  
 第6章 家族の思い・家族の願い・・・・将来の社会参加を期待する  
  1.施設によって変わる指導内容  
  2.先生の悩み
  3.素直に受け入れる姿勢
  4.自由にあそばせる指導  
  5.あっという間に終わったセラピー  
  6.変化した保育指針   
  7.根拠のない慰め  
  8.確かな情報を求めて  
  9.親の思い  
 10.本心からの親の願い     
 11.必要な理解を求めての話し合い  
 12.「勉強しない」がいい?
 13.考え方次第で変わる面がある  
 14.いずれは大人になる子ども  
 15.本当に身に付けさせるべきこと
 16.いつかわかる日がくる  



編著者プロフィール
湯汲 英史(ゆくみ えいし)
早稲田大学第一文学部心理学専攻卒
(社)発達協会王子クリニック リハビリテーション室、同協会事務理事
早稲田大学 教育・総合科学学術院 客員教授
言語聴覚士・精神保健福祉士・社会福祉士
練馬区保育園および学童保育巡回相談員

著者プロフィール
久保 真理子 (くぼ まりこ:旧姓 永川)
関西学院大学文学部卒。福祉施設勤務後、国立身体障害者リハビリテーションセンター学院言語聴覚学科卒。高輪病院小児科言語相談外来、川崎市南部地域療育センター、白井市こども発達センターを経て、現在、重井医学研究所附属病院小児療育センター(岡山県)勤務。
言語聴覚士・社会福祉士

安江 奈月 (やすえ なつき)
短大を卒業後就職のちに10年余にわたり三人の子育てに専念。その後会社員を経て、NPO法人 子育て支援センター はーとふるを設立。発達障害を持つ子の療育支援に従事。佛教大学通信教育部社会福祉学科卒。






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